2017年9月27日~30日にかけて、「知的財産評価方法の確立と、それに基づいた知的財産の経済的活用促進」に向けたワークショップが開催されました。この会議は、7月12日~14日に開催された会議の第二段階のもので、ここで集約された情報を基に、今後、APEC各国の知的財産評価を行う実務家のための評価マニュアルが作成される予定です。
日本からは私こと石井と、豊崎国際特許商標事務所の豊崎先生がそれぞれ講演を行い、日本での知的財産評価の事例紹介を行いました。
こうした取り組みを通して、「知的財産」というものに対する多様な認識がAPEC各国で進められ、それぞれの国における知的資源の活用のあり方に対する整理がなされ、それが各国の平和な発展に資することを祈念したいと感じました。
この会議の準備を取り仕切ってきた、Mr. Alan Gepty(写真の前列右から4人目)がこの会議終了をもって特許庁を去り、別の政府機関に移動することになります。Gepty氏の別れの挨拶と、準備に頑張ってくれたスタッフたちに対する賞賛の言葉を聞いた当スタッフの皆さんが、みな感涙していたのが印象的でした。惜別と感謝への感涙だったのでしょう。フィリピンの皆さんの感受性の高さに感動を覚えるとともに、大きな親近感を感じる会議でもありました。